『近代文学試論』 (広島大学近代文学研究会)
最新号(第61号)目次 (2023年12月25日発行)

槇林 滉二
   徳富蘇峰と北村透谷
   ―変容と夭逝の道程―
閻 正昊
  中島敦『D市七月叙景(一)』論
   ―異種混淆の植民地表象を中心に―
史 蕊
  中国における太宰治文学紹介の萌芽
   ―華文雑誌『新輪』および白雲訳「皮膚病」に着目して―
萬田 慶太
  坂口安吾「日本文化私観」試論
   ―日中比較と複数の「必要」の関数化をめぐって―
尾西 康充
  「わが塔はそこに立つ」論
   ―「親鸞とマルクスの交点」─
山根 由美恵
  映画「風の歌を聴け」論
   ―「鼠」/小指の女/新宿・渋谷―
秦 光平
  〈いじめ〉と差別の交差/相克
   ―柳美里「潮合い」論― 
矢吹 文乃
  市街劇の生存戦略
   ―寺山修司「人力飛行機ソロモン」再演からカオス*ラウンジ、『TRY48』まで―
有元 伸子
  〔研究ノート〕二つの映画「黒蜥蜴」